ダシダワー・アルタンツェツェグ氏は、ドイツのフライベルク工科大学で石油工学を専攻し、博士号を取得したエンジニアです。またドイツのベルリンにあるベルリン技術経済大学で経済学の修士号を取得しました。彼女はドイツ民営化委員会の専門家、「非金属鉱物検出の研究」を行うモンゴル・ドイツ内閣共同プロジェクトの通訳者、コーディネーター、ドイツ・モンゴル共同のBAR bra Mining社取締役、鉱物資源石油管理庁の渉外担当者、Nepko出版社ブリタニカ百科事典地理部の編集者、鉱業・重工業省石油製品製造担当者、ソドモンゴルグループ株式会社の総合プロジェクト・マネージャー、インテルスタンダード株式会社取締役を歴任しました。アルタンツェツェグ氏は2018年からモンゴル製油所国有会社で代表取締役を務めています。

J(ジャルガルサイハン): こんにちは。まず、モンゴル石油精製プロジェクトについて、モンゴル精油所の建設が決まったのがいつ頃で、どこまで実現できているかを話して頂けますか?

D.アルタンツェツェグ: こんにちは。モンゴルの石油分野が急速に発展してきた2000年代初期から、政府はモンゴル国内に精油所を建設することを公約として掲げ、政策方針にも盛り込まれてきました。私たちが今実施している精油所建設プロジェクトは、インドの融資を受けて2017年から始まったものです。プロジェクト開始から今年で3年目となります。モンゴル精油所国有会社は、政府の決定を受けて2017年4月に設立されました。それ以前にも国内の石油精製について数多くの提案やプロジェクトが話し合われ、鉱業・重工業省にプランや要望が来ていました。それらは、国内での石油精製やロシアからの輸入原油精製など、様々なプロジェクトについてでした。しかし、2014年3月に国家安全保障評議会からある勧告が出されました。戦略的に重要な精油所を建設する場合、国内資源に基づいて建設するという内容のものでした。そして2015年、当時の鉱業・重工業省が予備的フィジビリティ・スタディを行うことを決定し、ハンガリーの企業がこれを請け負いました。それから、インドのナレンドラ・モディ首相がモンゴルを訪問した際、10億ドルの融資を決定しました。2017年2月にはこのインドからの融資による予算を精油所建設に充てることが決定し、2ヶ月後にモンゴル製油所国有会社が設立されました。これが3年前のことですが、以前までモンゴルでは、このような化学工業分野の基礎となる技術的施設は見られませんでした。ですからモンゴルの今後の化学分野の発展のために、このプロジェクトを一から始めたと言えます。このプロジェクトでは、まず初めに必要な技術リソース、社会的、経済的利益を計算して導き出すための詳細なフィジビリティ・スタディを行いました。これは非常に困難を極めました。なぜなら、国内の技術リソースが非常に乏しかったからです。鉱山開発、建築、農業など伝統的な分野では、経験も豊富で優秀な人材も集めやすいです。しかし石油ダウンストリームに関しては、人材、専門知識、能力、経験がなく、あっても限られていました。輸出入銀行は融資契約の条件として、当該国の、ここではインドの技術、能力を輸出することを目的としています。つまり調査業務、建築、エンジニアリングを行う会社がインドで登録された企業でなければなりません。鉱業・重工業省はいくつかのインド会社の中からEngineers India Limited社を選定し、フィジビリティ・スタディを行いました。Engineers India Limited社は、エンジニアリングの分野で長年、多くの経験を積んできた会社で、数多くのエンジニアを抱えています。彼らはフィジビリティ・スタディを1年余りの期間実施しました。

J: プロジェクトの建設地をどのように選定したのですか?

D.アルタンツェツェグ:  鉱業・重工業省は、当初より製油所建設地をゴビ砂漠のサインシャンドと決めていました。製油所建設地に選ぶための基準は、インフラが整備されていることが重要です。ですから、既存の鉄道に近い地域が選ばれました。なぜ製油所建設地を油田付近にしなかったのかとよく聞かれます。多くの機械設備が海外から運ばれますが、その殆どはザミンウード駅を通ります。そこから油田までどう運ぶかが問題となります。資材だけではなく、様々な設備機器や化学薬品などが運ばれます。ザミンウード駅から油田のある東方へは、これらを運ぶインフラが整っていません。ですから、鉄道の隣に製油所を建設することは、悪くない判断だと思います。

J: サインシャンドからアルタンシレー郡の製油所所在地まで何キロ離れていますか?

D.アルタンツェツェグ: 製油所はアルタンシレー郡に位置していますが、サインシャンドにより近い場所となります。サインシャンドから東北に17キロほど離れています。しかしアルタンシレー郡の中心街まで60キロ以上離れています。

J: 油田のフィジビリティ・スタディが行われました。現在の進捗はどうですか。多くの技術を取り入れる必要性も出てきます。あなたはドイツに長年滞在し、精油所の経済的利益というテーマで博士号を取得しました。ですから、このテーマについてより深く入り込んで話をしたいと思います。精油所の工場建設費はいくらでしたか?

D.アルタンツェツェグ: 技術工場は12億3600万ドルでした。

J: 建設費だけで融資額を超えましたね。それとは別に短期間のうちに工場までの総延長17キロの鉄道軌道、変電所を完成させました。精油所には広大な土地が必要となりますが、具体的にそれはどれくらいですか?

D.アルタンツェツェグ: 私たちが今計画しているのは、1.5平方キロメートルです。

J: その土地をきれいに整地し、精油所に必要な設備を建設していくわけですね。工事はどこまで進んでいますか。またそれはインドの融資とは関係なく、自分たちの予算で実施していると理解していいですか?

D.アルタンツェツェグ: 2つに分けて考えましょう。インドからの融資は建設事業にのみ使われます。建物及び付帯施設、技術施設などの建設はインドからの融資で行われます。インドは融資に際して、モンゴル側に外部インフラが整備されていることを条件としました。よって、まず初めにこのインフラを整備しなければなりませんでした。2017年12月に現政府が政権を握った時のことです。インドからの要求に応えるためには、道路や鉄道、110kWの電力網、建設に必要な電力を供給する変電所を整備する必要がありました。新政権もこれに直ちに対応しました。現在はこれら三つのインフラは全て整備されています。このインフラ整備のプロジェクトには、アジア開発銀行から調達した資金が使われています。さらに4つ目となるインフラ整備が、精油所エリアの整地です。これには巨額の予算が必要となります。ゴビ砂漠は遠目には平地に見えますが、実際に測量してみるとかなりの高低差があります。北西からは12メートル切削する必要があるのに対し、南東からは5メートルを埋め立てる必要があります。ですから、私たちはこれらを最適化するためにエンジニアリングを再度行います。将来的に拡張する面積、あるいは精油所建設に必要となる面積など、全体の4分の1くらいを自然のまま残すことにし、その他の土地を造成する工事が現在進行中です。

J: 現在、モンゴル政府はこのプロジェクトにいくら拠出していますか?

D.アルタンツェツェグ: 先ほど言った4つのインフラ整備には1300億トゥグルグを拠出しています。それから、私たちは製油所に町を作らなければなりません。それには600億トゥグルグが必要となります。

J: 水資源についてはどこから取り入れますか。またそれにいくらかかりますか?

D.アルタンツェツェグ: 工事用水はアルタンシレー郡にあるボルフーベリーンゴビという地下水脈があるので、そこから引き込むことを決めました。

J: 何キロ離れていますか?

D.アルタンツェツェグ: 40キロほど離れています。

J: その工事の進行状況はどうですか?

D.アルタンツェツェグ: 現在は掘削作業が終わるところです。今年から始まるのが、建設請負会社(EPC事業者)による工業用地に7つの民間施設、水道システムの建設です。水道システムには大規模な工事が必要となります。1箇所で井戸を掘り、水を汲み上げて終わる話ではありません。このプロジェクトでは11カ所で井戸を掘り、それぞれの井戸にポンプを設置します。

J: 水源は地下何メートルにありますか?

D.アルタンツェツェグ: 地下50から60メートルを想定していますが、100メートルを超えて掘ることも可能です。そして11の井戸を相互に接続し、1箇所に水を集め、そこから40キロの距離を水道で引き込みます。

J: その総工費は計算されていますか?

D.アルタンツェツェグ: 計算済みです。おおよそ3000万ドルになります。しかし、実際にはフィジビリティ・スタディの計算結果を超えると考えています。詳細な計算ではありませんからね。エンジニアリングの作業は一番大きな作業です。私自身は今まで、これほど大規模なプロジェクトを取り仕切ったことがありませんでした。詳細なフィジビリティ・スタディが完了した後、プロジェクト管理コンサルティング会社を選定します。この会社との交渉、事業課題、責任分担など、詳細なところまでとても慎重に詰めなければなりません。この会社との契約は2019年5月に合意しました。契約書に署名してからエンジニアリングの作業が始まります。

J: こういうプロジェクトではコンサルティング会社は必須ですよね?

D.アルタンツェツェグ: はい、その通りです。外部の専門コンサルティング会社と契約しなければなりません。例えば、インド側が作成した詳細なフィジビリティ・スタディの結果を、私たちが受け入れるだけではいけません。石油化学業界で国際的に評価の高いイタリアの会社が確認し、意見書を私たちに提供します。

J: モンゴル製油所国有会社は何人の従業員がいますか?

D.アルタンツェツェグ: 今は従業員70人くらいです。工場が完成後はエンジニア300人を含めて、技術者など550人くらいの体制とする予定です。プロセスエンジニア、石油化学エンジニアなどが必要となります。

J: 人材育成についてはどのように進める予定ですか?

D.アルタンツェツェグ: 最近モンゴルでは、この分野でスキルを習得したエンジニアのチームが見られるようになってきました。私たちは優秀なエンジニアが揃った企業となることを目指しています。能力、倫理、志をもった人材を採用するように努力しています。

J: 550人くらいのエンジニアが揃ったとします。彼らはどこに居住しますか?

D.アルタンツェツェグ: 私たちは製油所の近い場所に小さな街を作る必要があります。プロジェクト・コンサルティング会社との契約があり、その契約では相手企業の従業員がモンゴルで問題なく生活できる環境を提供する義務を負うとあるからです。これにより契約金も安くなってきます。また、建設期間となる3〜4年の間で、国内外の作業員、関係者が最大で7,000〜8,000人が同時に働きます。この人たちをどこに滞在させるかという問題があります。例えば、首都ウランバートルから建設地の起工式でサインシャンドまで行ったとしても、小さな村のホテルではすぐに満室になってしまいます。そこで、キャンプ・マネジメント・サービスの会社を調べてみました。モンゴルの大きな鉱山会社などに宿泊提供サービスを手掛けている会社ですが、料金がかなり高くなります。一人につき、1日25〜35ドルだそうです。それを7,000〜8,000人に9ヶ月間提供してもらおうとすると、費用は1,700〜1,800億トゥグルグになってしまいます。これを3〜4年という期間で考えなければなりません。これは大きな出費となります。

J: 街を作る場所はどこですか?

D.アルタンツェツェグ: サインシャンド群の中心部から南西に1.8キロほど離れたところになります。

J: サインシャンド群の街を拡張するという感じですね?

D.アルタンツェツェグ: 元々は、「サインシャンド-2」というプロジェクトを計画していた、立地としてはとても良い場所です。その開発地を地元自治体が私たちに譲ってくれました。

J: 鉱山会社は従業員を飛行機で移動させますが、あなたの会社はそうすることなく、そこで生活ができるようにする方針なのですね。長期間、家族と離れて住むことのないようになるわけです。この町づくりにはどれくらいの資金が必要ですか?

D.アルタンツェツェグ: これは非常に深刻な問題です。仕事のために長期間、家族と離れて暮らすことは社会的にも悪影響を及ぼします。私たちは、全く新しい分野で知識を得て仕事をしようとする人たちが精神的にも不安がなく仕事ができるようにしたいと思いました。今の計算では、新しい町づくりに600〜650億トゥグルグが必要です。

J: 精油所、工場建設は将来の化学工場の基礎ですね?

D.アルタンツェツェグ:  そうです。製油所建設に伴い、付随する工場が20〜30必要となるかという質問をよくされますので、ここで回答しておきたいと思います。製油所の製品の一部はさらに石油化学プラントの材料となります。その次の段階が化学工場です。化学工場では最終的な製品が生産されます。

J: つまり、製油所が建設されると、将来はこういう化学工場ができ、今輸入されている商品のほとんどを国内で生産できる可能性があるということですね?

D.アルタンツェツェグ:  はい、そうです。私たちはその基盤を作っているわけです。

J: 工場建設に関してもう一つ質問があります。これからモンゴルは製油所を建設します。その製油所が稼働し続けるのに十分な原油はありますか?

D.アルタンツェツェグ:  年150万トンというのは誰かがただ単に思いつきで出した数字ではありません。モンゴルは2000年から公式に石油輸入国となりました。石油輸入国となる前にモンゴル国内で石油探査を行ったのが、石油関連事業の最大手であるPetrochina Dachin Tamsag社です。モンゴルの第19番油田と第21番油田で操業しています。彼らは、油田探査から採油の段階に移す際、油井の稼働計画を政府に承認してもらう必要があります。その採油計画では2006年〜2043年まで毎年165万トンを採油可能とあります。この調査結果に基づいて、年150万トンという数字が出されました。

J: そういう計画を立てた上で、製品共有契約を結んでいますね。Petrochina Dachin Tamsag社が支出をカバーできる量の製品を取り、モンゴルが残りの産油量の大部分を買い取るという内容です。この契約に、契約期間中にモンゴルが製油所を建設する場合、国際原油価格でモンゴルが優先的に購入できるというオプションですが、これは確定していますか?その内容の契約は合意されていますか?

D.アルタンツェツェグ: これは石油に関する法律及び製品共有契約に規定され、合意されています。

J: モンゴル国内にはいくつかの油田があり、そのうち2つの油田で原油が採油され輸出しています。また、Petro Matad社も油田を見つけました。私たちはさらに石油探査を増やし、採油しなければならないということは分かっています。あなたは国内リソースで十分だと考えているわけですが、一方でこういう話も聞きます。ドルノドの石油を輸出し、海外から原油を輸入して精製しようという話です。しかし、製油所は特定の種類の石油のために建設するものですよね?

D.アルタンツェツェグ: 基本的にコンセプチュアル・デザイン、コンセプトはそうです。

J: では、原油が足りない場合、中国やロシアから輸入してモンゴル産の原油に足すことはできますか?

D.アルタンツェツェグ: その場合、新しくコンセプトを作成しますが、工場の仕組み、技術を丸ごと変更することのない程度で二種類の原油を混ぜるようにします。

J: あなたはこの分野の専門家です。提案された技術に変更があったということを聞きました。それはどういう変更だったのですか?

D.アルタンツェツェグ: インド側は流動接触分解( FCC )という技術を提案しましたが、私たちは水素化分解の方法を用いるという方針を貫きました。なぜなら、精油所に関して考えなければならない重要な問題は、物理的・化学的にどのような成分の原油で、どれくらいの量で、どういう製品を製造するかということです。すると、どれくらいのガゾリン、軽油、液化可燃性ガスが必要かを把握するための市場調査をします。モンゴルの市場では65%くらいをディーゼル燃料が占めています。インド側の提案では、ディーゼル燃料ではなく、主にガゾリンや液化可燃性ガス製品を製造するのに向いていました。それから、私たちが選択した方法では、水素設備や暖房設備などを必要とするため、コストが少し高くなります。しかし、環境に優しいクリーンディーゼルが普及しています。また、生産されるオイルや潤滑剤は高い付加価値のある製品です。これらの生産にモンゴルの原油の化学組成は非常に良く適しています。ですからモンゴル産の原油を使って精油の次の段階としてオイル・潤滑剤を国内で製造できるわけです。水素設備からは、これらの製品に必要な高質なベースオイルが取れます。

J: モンゴルの市場にもっとも適した技術を選択して、事業が進行しているわけですね。一点付け加えたいことがあります。ロシアはよく「モンゴルの原油はとても濃い」といいます。しかし一方で、モンゴルの原油に含まれる硫黄の量はとても少ないのが特徴です。硫黄の量が少ないということは、設備の劣化が少ないということになりますね。

D.アルタンツェツェグ: それについて訂正したいと思います。モンゴルの原油は重質油ではなく軽質油です。よく物理的特性と化学的特性を混同して理解されがちです。流れないということは重質油だからではありません。接着性が高いから流れないのです。

J: では次に話さなければならないのが、600〜700キロ離れている油田から原油を運ぶことについてです。一時期、列車で輸送するとも言われていましたが、列車ではなくパイプラインで輸送するのが常識だということが政府にやっと認められました。しかし、今年はじめにその決定を取り消したのでパイプライン問題の解決を迫られていると聞きました。これで合っていますか?

D.アルタンツェツェグ: その通りです。

J: 700キロの距離でパイプラインを設置するのに費用はいくらかかりますか?

D.アルタンツェツェグ: まず距離は550キロです。インド側は6億2000万ドルだと計算しました。しかし、これは100%電気で動くハイレベルな技術を取り入れた場合の金額です。国土の東部には場所によって電力が供給されていない場所があるので、このプランは現実的ではありません。それから費用もとても高くなります。2018年10月に製油所建設の費用が融資額を超えたので、政府はパイプライン建設についてはモンゴル国自身で資金調達をすることを決定しました。資金調達は早くしなければなりません。

J: これまでの話をまとめると、おおよそ23億ドルで精油所、パイプラインを建設できると理解してもいいですか?

D.アルタンツェツェグ: パイプラインの工費を最大4億ドルとすると、さらに12億3600万ドルが必要になります。

J: 自らの融資を入れて考えると?

D.アルタンツェツェグ: 私たちの融資額は、8,000〜9,000万ドルです。

J: ということは、モンゴルは18億ドルを拠出して国内需要を満たそうと考えています。では、一年間にモンゴルで消費されるガソリンやディーゼル燃料はいくらになりますか?

D.アルタンツェツェグ: 少なくとも10億ドルになります。

J: 18億ドルを2年ほどの間で回収でき、毎年最低10億ドルの燃料の輸入を削減することになります。短期間で資金を回収でき、将来的にも国外へ資金を払い続ける必要がないという面では、非常に有効ですね。このプロジェクトはどれほど大きなプロジェクトですか。石炭から液体燃料を作るプロジェクトなどと比べてどうですか?

D.アルタンツェツェグ: 18億ドルのプロジェクトは、重工業のプロジェクトの中では決して大きくありません。2013年の石炭から液体燃料を作るプロジェクトの契約金額は47億ユーロでした。私たちのプロジェクトの経済的コストパフォーマンスは非常に高いといえるでしょう。これはモンゴルの新たな経済の柱と成りえます。

アルタンツェツェグ * ジャルガルサイハン