先週、本誌にてお伝えしたウランバートルの全国警戒態勢について、モンゴル政府は12月14日以降、一段回引き下げ「高度警戒準備態勢」にすることが決定した。そのため、モンゴルへ帰国する、またはビジネスなどでモンゴルから出国するためのチャーター便が再開される目処がたった。

チャーター便を運行するのは、モンゴルの国有企業でもあるMIATモンゴル航空のみ。日本へは直近で12月19、20日に運行が予定されている。在モンゴル日本大使館は10月にビザ申請の受付を再開していたので、そのときにビザを取得した人たちがこの便で来日することとなるだろう。もう少し余裕を持ってチャーター便の運行情報などを出してほしいところだが、新型コロナの感染状況が刻一刻と変わる情勢では難しいかもしれない。

また、チャーター便の航空券もキャンセル待ちが多く、希望者全員が来日できるということではないようだ。MIATモンゴル航空より事前にチケット購入希望をしていた人へ座席確保と運賃の振込先などの連絡が入る。その後、チケット代を指定の銀行口座へ振り込み、MIATモンゴル航空へ連絡すれば、チケットが発行されるという流れとなる。

日本の外務省のホームページの感染症危険情報では、モンゴルは台湾、シンガポール、タイ、中国、韓国などと同じレベル2(不要不急の渡航中止)となっている。またモンゴル入国後のホテル等の指定施設での隔離期間についても、今までの3週間から2週間に短縮される。ただし、この隔離期間後も1週間の自宅隔離となる。それでも指定施設での隔離よりは幾分ストレスの少ないものになるだろう。

日本へ入国するときは、入国後14日間の待機滞在場所を確保することが必要となる。空港から滞在場所までは公共交通機関を使用せず、自家用車などで移動することが求められる。滞在場所、移動手段ともに日本到着後に検疫所に登録する必要がある。ちなみに、厚生労働省のホームページに掲載されている「入国拒否対象地域」からの日本への入国の場合は、新型コロナウイルスの検査が実施されるので、入国までに数時間を要するとのことだ。(モンゴルは入国拒否対象地域には入っていない)

【新型コロナウイルス感染症の情報】

在モンゴル日本大使館
https://www.mn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

外務省 海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=103186

厚生労働省 検疫について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html#Q1-1

インターネット上には真偽が定かではない多くの情報が飛び交っているので、公的なアナウンスを参考にするようにしたい。